動線と家具の配置
間取りを考える場合、家具の配置は使用するときの余白も考え、それを大まかなたまりととらえます。
そのたまりとたまりをつなぐ動線が通路です。
この通路が、たとえば壁からダイニングテーブルの間が90センチぐらいしかないというのなら、それは通路とはいいません。
ダイニングの椅子を引いたり、座ったりするときに人が通り抜けにくくなるからです。
この場合は椅子にゆったりと座ってもその後ろを余裕をもって人が通れる幅を確保しなければなりません。
血管に例えると分かりやすいかもしれません。
よく人が歩く通路は太い血管、家具周りは毛細血管.
太い血管はなるべくシンプルに通りやすく、毛細血管もあいまいじゃない方がいいでしょう。
蛇足ですが、動線のつながり方において客の導き方は、パブリックからを優先にすべきです。
玄関ホールから食堂を通ってリビングへというのは避けたいです。
食堂というのは非常に生活臭い場所ですので、親しい方はまだいいのですが、あらたまったお客様には失礼になるでしょう。
家族にとっても落ち着かないものです。
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