2016年11月11日
家族構成と間取り

Yさん宅の一階に和室があるのですが、みたところあまり有効に使われてない様でした。
ワンちゃんのゲージとトイレがあるだけです。
???
Yさんいわく、いずれ旦那様の親御さんを呼ぶかもしれないから、
老人室目的と来客の泊まる部屋として用意した、とのこと。
でも泊り客は年にあるかないか、親御さんもまだお元気で当分同居はなさそう。
同居するのかどうかもまったく未定なのだとか。
確かに予備室として和室があった方が、と思いますよね。
私は、あくまでも日常の家族の為の空間を主体にすべきで、
予備の部屋は普段は日常に溶け込むようにプランニングするべきだと思います。
余裕のある大きな家以外は、開かずの間はもったいないですよ。
Yさん宅の和室は個室として独立しているので、普段使うには不便なのです。
水周りは普通の広さで狭くはありません。
しかし、Yさんは6人家族です。
お子さんが4人もいます。
いずれ年頃になったときに、この広さで狭くないかしら?
今だって朝のグルーミングで混雑しないかしら?
着替えは?
ああ、やはり洗面脱衣室の前の廊下に子ども達の下着や普段着等の収納だながありました。
写真は元1間の押入れをご自分で改造した収納棚です。
YさんはDIYをなさるのです。
子供が小さいうちは、2階の寝室のクローゼットよりも
リビングの近くに着替えの収納があったほうが便利です。
クローゼットをどこに作るか?はプランニングの一つのテーマです。
一般的には各寝室、個室に設けるでしょう。
しかし、案外一階のリビングに脱ぎ散らかしていないでしょうか?
又は隣接する和室で着替えたり。
そのような現状に合わせて、脱衣室に隣接させたり、
玄関の下足を含めたウオークインクローゼットにしたりするプランもあります。
生活の仕方に合わせて間取りを考えていきましょう。
Yさんには、和室の床をフローリングにし、洗面脱衣室と動線を結び、
室内物干し場兼子ども達のクローゼット兼フリースペースに改装してはと提案しました。
畳3枚を置いて、そこで洗濯物をたたんだり、
旦那様が仕事をしたり、子供のお昼寝や客用寝室にしたりと
今よりはずっと有効に使えるようになります。
予算予定のある事なので、ほんの参考程度に提案してみたのです。
ところがYさんは、とても興味をしめしました。
実は来春から奥様は仕事に復帰する予定なのだとか。
それに伴い家事がしやすく、又子ども達がお手伝いしやすい方法を探していたのでした。
現状は洗面脱衣室にある洗濯機から廊下を大きくまわりこんで、
台所の勝手口外に干し、取り込んだものは2階へ持って上がり仕分けをしていました。
洗濯機~室内物干し~外物干しがほぼ直線の動線は便利です。
又、室内物干し場と子供のクローゼットが同じ部屋なので、
子供でも簡単に片付ける事ができます。
現状よりもはるかに使いよくなるものの、奥さんは、
始めは予算を考えて、お金を貯めてから再工事しようかと迷っていました。
しかし、私は、もう仕事の再開が確実であるならば、
工事は今して、家事の負担を極力減らし、仕事に集中できる方がよい、
お金は借りてでも働けば返せるのだからと思いました。
結局奥さんはどうせ工事するのなら
仕事再開の前に働きやすいように環境を整える事を選びました。
Posted by amanafu(あまなふ) at 20:58│Comments(0)