2016年11月11日
ツーバイフォーの壁は取れるのか?
一般的にツーバイは壁で支える構造ゆえ、柱と梁で支える在来工法に比べて
リフォームの自由度は極端に少ないと思われています。
耐震性能のよさと引き換えにして、納得されている方も多いのではないでしょうか?
でも本当にそうなの?
Yさんのお宅もツーバイ工法の住宅メーカーの家でした。
一応自由設計という事ですが、基本パターンのアレンジ程度だったようです。
一般的な基本の間取りは夫婦に子供が2人前後を想定しているようです。
Yさんのようにお子さんが4人というご家庭がお住まいを考える時には、
設計に力を入れているところにまかせるか、よほど注意深く間取り作りをする必要があります。
しかし、知識のない方には難しい事なんですね。
私はそういう方と施工業者の間に入って、アドバイスをしてさしあげたいと考えているのです。
私は以前ツーバイが主体のある住宅メーカーの営業設計を請け負っていた事があります。
設計上のマニュアルがぶ厚くて、私は全部理解できませんでした。
ツーバイはごく初期の段階から壁構造にしばられています。
だから後々間取りをいじるとそのつど全体に影響してしまいます。
出来なくはないけれど手間ですよね。
ゆえに会社側としては基本プランの範囲内でお客様を納得させたいのです。
別の会社でしたが、私がいろいろ提案して、客に知恵をつけるなとしかられた事があります。
すべての業界がそうだとは言いませんが、会社本位の経営というのは現実にあるのです。
もちろん、その為に安く提供できるという事もあるでしょうが。
Yさんに話を戻しましょう。
まず、売主のメーカーに問い合わせてみるようにアドバイスしました。
そこで構造設計をしているわけですから。
しかし返事はなかなか来なかったです。
そりゃそうよね。
安易にしたら責任問題ですから。
やっときた返答は壁の片方(外壁側は残す)なら取れますというもの。
でもやはり消極的でやりたくなさそう。
(後にメーカーに聞いたらだめと言われるのがおちと知りました。)
次に確認申請を出した役所に聞いてみました。
答えは得られなかったです。
役所の勧める耐震補強の対象は在来工法だけですし、
基準法上も2階建ての住宅は対象外で、
リフォームの壁については分からないんですよ。
次にネットで相談。
録らない方がよいの意見多し。
次に仕事をもらっている設計事務所に。
ツーバイの壁を取り、在来の筋交い現しの壁と梁で代用でき、壁の位置も理論上自由との事。
心配なら構造設計も出しますよと。
これ一番魅力的。
Yさんに、ダイニングテーブルの配置とからめ、
壁面の中央にバッテンの筋交いが見えるプランを提案しました。
壁板は貼らずに、構造柱や筋交いは化粧材現しとします。
これならば視線が抜けますので、狭さは感じません。
又、キッチンセットも出来る限り台所側に動かす事で、ダイニングスペースを広げます。
今までキッチンの流しと平行に置いていたテーブルを
キッチンセットに直角に向けて配置します。
これならテーブルの奥へはリビングから入れます。
さらにその奥の窓際には収納付きの作業カウンターも設置できます。
Yさんはかなり気に入ったご様子。
リフォーム計画は静かに動き出しました。

リフォームの自由度は極端に少ないと思われています。
耐震性能のよさと引き換えにして、納得されている方も多いのではないでしょうか?
でも本当にそうなの?
Yさんのお宅もツーバイ工法の住宅メーカーの家でした。
一応自由設計という事ですが、基本パターンのアレンジ程度だったようです。
一般的な基本の間取りは夫婦に子供が2人前後を想定しているようです。
Yさんのようにお子さんが4人というご家庭がお住まいを考える時には、
設計に力を入れているところにまかせるか、よほど注意深く間取り作りをする必要があります。
しかし、知識のない方には難しい事なんですね。
私はそういう方と施工業者の間に入って、アドバイスをしてさしあげたいと考えているのです。
私は以前ツーバイが主体のある住宅メーカーの営業設計を請け負っていた事があります。
設計上のマニュアルがぶ厚くて、私は全部理解できませんでした。
ツーバイはごく初期の段階から壁構造にしばられています。
だから後々間取りをいじるとそのつど全体に影響してしまいます。
出来なくはないけれど手間ですよね。
ゆえに会社側としては基本プランの範囲内でお客様を納得させたいのです。
別の会社でしたが、私がいろいろ提案して、客に知恵をつけるなとしかられた事があります。
すべての業界がそうだとは言いませんが、会社本位の経営というのは現実にあるのです。
もちろん、その為に安く提供できるという事もあるでしょうが。
Yさんに話を戻しましょう。
まず、売主のメーカーに問い合わせてみるようにアドバイスしました。
そこで構造設計をしているわけですから。
しかし返事はなかなか来なかったです。
そりゃそうよね。
安易にしたら責任問題ですから。
やっときた返答は壁の片方(外壁側は残す)なら取れますというもの。
でもやはり消極的でやりたくなさそう。
(後にメーカーに聞いたらだめと言われるのがおちと知りました。)
次に確認申請を出した役所に聞いてみました。
答えは得られなかったです。
役所の勧める耐震補強の対象は在来工法だけですし、
基準法上も2階建ての住宅は対象外で、
リフォームの壁については分からないんですよ。
次にネットで相談。
録らない方がよいの意見多し。

次に仕事をもらっている設計事務所に。
ツーバイの壁を取り、在来の筋交い現しの壁と梁で代用でき、壁の位置も理論上自由との事。
心配なら構造設計も出しますよと。
これ一番魅力的。
Yさんに、ダイニングテーブルの配置とからめ、
壁面の中央にバッテンの筋交いが見えるプランを提案しました。
壁板は貼らずに、構造柱や筋交いは化粧材現しとします。
これならば視線が抜けますので、狭さは感じません。
又、キッチンセットも出来る限り台所側に動かす事で、ダイニングスペースを広げます。
今までキッチンの流しと平行に置いていたテーブルを
キッチンセットに直角に向けて配置します。
これならテーブルの奥へはリビングから入れます。
さらにその奥の窓際には収納付きの作業カウンターも設置できます。
Yさんはかなり気に入ったご様子。
リフォーム計画は静かに動き出しました。
