2016年11月17日
こっち向いて階段

玄関を入ると目の前に階段の手すりや壁があり、狭く暗い玄関ホールでした。
上がり口はリビングの反対側でした。
その上がり口を90度玄関側に振りました。
これにより、
リビングやダイニングと二階のつながりが強くなります。
又、二階からの光もリビング側に届きやすくなります。
以前の上り口部分には半畳ほどの空間が出来ました。
もちろん玄関ホールも明るく広くなりました。
当初は手すりは付けない予定でした。
しかし、解体する途中で、現れた柱がなんだかしっくりと感じて、
急遽化粧柱を付け、簡単な手すりバーを付けることにしました。
廊下の壁も一部解体したことで、
リビングから見た玄関ホール側は驚くほど広く見えます。
間取りはほとんど変わっていないのです。
住宅の計画は、平面だけでなく、立体的な空間を把握する事が重要です。
出来るだけ光や視線が抜けるよう、素材を吟味し、工夫する努力をすべきだと思います。
もちろん、空間の演出いかんでは、閉じる、隠す、という手法もあります。
今回は空間としては出来るだけ解放し、
目隠しなどが必要なところはインテリアで対応する事にしました。
現在、Yさんは玄関前にレースの目隠しのれんを吊ったり、
ちょっとした収納ラックを置くつもりだそうです。
お住まいの方が使いやすくインテリアを楽しんでいっていただければと思います。