2016年11月11日
キッチントップ

キッチンメーカーの車椅子対応既製キッチン台は高価ですし、バリエーションもとても少ないです。
まして今回はご夫婦とも車椅子で共同で作業をしたいという事なので造作することにしました。
流行のオープンな脚台だけ大工工事とし、天板のみ特注する事にしました。
希望は、フラットの一枚板(アイルランドタイプ)で、
奥行きが80cm(作業+カウンター)x2、8m、ステンレスシンク付き。
人造大理石でこのサイズだと天板だけで30万以上します。
60センチの奥行きだと20万ぐらいですがフラットではなく水切りの立ち上がりがある形しかありません。
1cmほどの極わずかな立ち上がりではありますが、迷った末却下しました。
ステンレスなら安いと思ったのですが、施工会社で用意できるのは人石と大して変わりません。
これには困りました。
予算が大幅にオーバーしてしまいます。
いろいろ調べた末、ネットで見つけたキッチン販売会社に特注品を注文する事にしました。
ハーツ東海 http://www.art-heart.com/mailorder.html
ステンレスは自由に加工してもらえ、シンクも好みのものが選べ、人石よりほぼ半値でできます。
コンロ、シンクの寸法は、下に収めたいものがあるため最新の注意で慎重に決めました。
1センチ単位の微調整でした。
キッチントップの種類を何にするか?
人造大理石は、傷に強く(が、しみがつく場合もあり)、耐水性はあるものの、熱には若干弱く、熱い鍋など直接置かないなどの気配りが必要です。
ステンレスの方は耐熱性もありますが傷が目立つ場合も。(目立たない表面加工仕上げもあり)
お手入れはステンレスの方が若干簡単だと思いました。
私の印象だと、お手入れと言うより日々の使い方に気を使わなくてよいのはステンレスではないかと思います。
価格と性能を考え、今回はステンレスになりました。
性能的にはどちらも冷たい触感なので、カウンター部は天然木に変更し、全体でフラットに繋がる形にしました。
注文のステンレスキッチントップの幅を60cmにおさえた事で送料も安く抑える事ができました。
2016年11月11日
計画

今回の計画をまとめてみました。
問題点 : (図面参照)
・キッチン台の高さが高く、又、流しの下しか開けることができなかったので、
車椅子で調理全般の作業をするのに支障がある。
・キッチン台の前の食卓との対面開口部の下枠が高く、
車椅子では食堂側から配膳や片付けができない。
又、奥様の腕の具合が悪くなったため、台所からも配膳ができなくなった。
・収納棚のカウンターの高さが高く、車椅子では配膳や食品の管理などに支障がある。
・キッチンの通路幅が狭く、車椅子での作業、車椅子同士のすれ違いに支障がある。
・食器棚の扉が上下とも開き戸の為、車椅子では取り出しにくい。
解決策 : (図面参照)
*1 キッチン台の下をすべて開放し、車椅子でも左右に自由に動ける様にする。
キッチン天板の高さも低くし作業がしやすい様にする。
又、フラットな天板にする事で、食堂側からの作業もしやすくする。
*2 収納カウンターの高さを低くすると共に
車椅子で手の届く範囲を考慮した収納計画(適材適所、スライド式等)で、
車椅子での作業がしやすい様にする。
*3 コンロをIHにし、車椅子での調理の安全性を確保する。
*4 通路幅を充分取り、車椅子同士のすれ違い、共同作業がしやすい様にする。
寸法はなんども実際に車椅子で動いてもらい、慎重に決めました。
2016年11月11日
イントロダクション

↑一般のキッチンの流し前扉を取り外して対応
Tさんの奥様は最近腕の具合が悪く、旦那様が洗物を手伝ってくれるようになりました。
しかし、旦那様は車椅子をお使いなので、今まで使っていた一般的な流し台では作業ができません。
そこで流し前の扉を取り外し、加工してなんとか対応していました。
奥様もそろそろ車椅子の使用を考え始め、思い切って夫婦二人で使えるような
‘車椅子対応型へのキッチンリフォーム’ を検討する事になりました。
2016年11月11日
見積もり金額をガンガン削る
又、話は戻ります。
最初の改装プランがまとまったところで、
一旦設計事務所を通して建設会社に見積書を出してもらいました。
不明な点を含んだ大目の見積もりが返って来ました。
最初の見積もり額だけで高い安いは決め付けないでくださいね。
よく内容を見てください。
いろいろと気配りをして、いろいろと想定して見積もっった為、
高くなっている事もあるのです。
それはむしろ良心的な会社だといえます。
私は、まず明らかに不必要なものを消しました。
次に同じ工事をもっと安く出来る可能性のあるものにチェックを入れました。
どうすれば安くできるかの相談を兼ねて、設計事務所と打ち合わせ。
Yさんの意向も考慮して、プランを手直ししました。
こした試行錯誤を繰り返した末、最終改修プランと見積もりを決定しました。
造り付けの家具工事を減らし、手持ちの家具か代用品でしばらくはしのぐ事にしました。
お子さんの成長に伴い、使用状況が変わる可能性もあるからです。
Yさんの場合、ご自分で実感しなければ分からない事が多く、
とりあえず大きながらんとした空間を整えてあげて、
この中で住みながらどう使いたいのか考えてもらった方がいいように思いました。
しばらくしてやはり必要だと思ったら、二次工事をすればよいという考え方です。
優先的な工事は、奥さんの再就職に伴う家事の負担の軽減。
それ以外は二次工事に含ませる事で、今回の工事費を抑えたのです。
再就職すれば収入の具合もはっきりします。
二次工事の内容、予算もおのずとはっきりするはずです。
又、Yさんがご自分でDIY出来る事はする事で工費を抑えるようにしました。
LDKの壁珪藻土塗りと床の塗装です。
見積内容を削る判断には思い切りが必要です。
シビアに大胆に!
見積額を当初の65%まで削りました。
私の立場は微妙です。
業者の方には申し訳ない気持ちです。
最初の改装プランがまとまったところで、
一旦設計事務所を通して建設会社に見積書を出してもらいました。
不明な点を含んだ大目の見積もりが返って来ました。
最初の見積もり額だけで高い安いは決め付けないでくださいね。
よく内容を見てください。
いろいろと気配りをして、いろいろと想定して見積もっった為、
高くなっている事もあるのです。
それはむしろ良心的な会社だといえます。
私は、まず明らかに不必要なものを消しました。
次に同じ工事をもっと安く出来る可能性のあるものにチェックを入れました。
どうすれば安くできるかの相談を兼ねて、設計事務所と打ち合わせ。
Yさんの意向も考慮して、プランを手直ししました。
こした試行錯誤を繰り返した末、最終改修プランと見積もりを決定しました。
造り付けの家具工事を減らし、手持ちの家具か代用品でしばらくはしのぐ事にしました。
お子さんの成長に伴い、使用状況が変わる可能性もあるからです。
Yさんの場合、ご自分で実感しなければ分からない事が多く、
とりあえず大きながらんとした空間を整えてあげて、
この中で住みながらどう使いたいのか考えてもらった方がいいように思いました。
しばらくしてやはり必要だと思ったら、二次工事をすればよいという考え方です。
優先的な工事は、奥さんの再就職に伴う家事の負担の軽減。
それ以外は二次工事に含ませる事で、今回の工事費を抑えたのです。
再就職すれば収入の具合もはっきりします。
二次工事の内容、予算もおのずとはっきりするはずです。
又、Yさんがご自分でDIY出来る事はする事で工費を抑えるようにしました。
LDKの壁珪藻土塗りと床の塗装です。
見積内容を削る判断には思い切りが必要です。
シビアに大胆に!
見積額を当初の65%まで削りました。
私の立場は微妙です。
業者の方には申し訳ない気持ちです。
2016年11月11日
工事始まる

今日からY宅の解体工事が始まりました。(2006年)
朝一でYさん宅へ。
案の定、片付けが終わってなかったわね。
それでも昨夜2時過ぎまでがんばってやっていたんですって。
大丈夫よ、さあ急ぎましょう。
幼児のお子さん方が、お母さんにまとわりついて大変。
ワンちゃんも吼えてるよ~。
バタバタ、、、、、、、、
大工さん方が訪れました。
最後に残った重い荷物の移動をお願いしちゃいました。
ありがとうございま~す。
いよいよ解体。
とにかくなるべくコストを抑える為に、補修が最小限ですむようにお願いしてあります。
乱暴に壊さないで、遺跡の発掘作業みたいに慎重に壊さなくてはなりません。
作業としてはやり難いですよね。
大工さんぺこぺこです。
懸念していた梁による下がり壁は、天井のずっと上に梁がかかっていた為、
天井まですっきりと取ることが出来ました。
しかし、予想もしていなかった部分に梁が!
天井までの造り付けの本棚を作ろうとしていたところです。
梁をよけてまたぐように作る事は可能ですが、、、
美しくない、、、、
どうしようか、、、
デザインを考えねば。
今日は和室まで出来ませんでした。
解体のボルトを外しても、接着剤でしっかりとくっついているので、
解体はかなり大変な作業です。
大工さん、お疲れ様でした!
2016年11月11日
二階に水汲み手洗い器
現在、下の幼児にお休み前の歯磨きをさせる為に
二階のトイレで水を汲み流しています。
便器の給水タンク用の給水です。
水質に変わりはないとはいえ、やはり気持ちが悪いといいます。
それに水を汲むたびに、いちいち大量に水を流す事も気になるそうです。
一般的で手っ取り早い解決策は、トイレ内に小型の手洗い器を新設することです。
しかし、Yさんにはお嬢さんが3人。
いずれ身だしなみの為に、2階に洗面台が必要になるのではないでしょうか?
どうせなら、トイレの外に洗面台を新設したほうがいいと思いました。
場所はトイレの後ろ、回廊下の一角を洗面コーナーにしました
二階のトイレで水を汲み流しています。
便器の給水タンク用の給水です。
水質に変わりはないとはいえ、やはり気持ちが悪いといいます。
それに水を汲むたびに、いちいち大量に水を流す事も気になるそうです。
一般的で手っ取り早い解決策は、トイレ内に小型の手洗い器を新設することです。
しかし、Yさんにはお嬢さんが3人。
いずれ身だしなみの為に、2階に洗面台が必要になるのではないでしょうか?
どうせなら、トイレの外に洗面台を新設したほうがいいと思いました。
場所はトイレの後ろ、回廊下の一角を洗面コーナーにしました
2016年11月11日
ピアノ室からDKを覗けるようにしたい。

写真のDIY収納棚は、元々はキッチンの食品庫として作られた物入でした。
折り戸の扉も付いていました。
Yさんは、家を建ててから、奥行きの深い収納は使い難いという事に気付きました。
この食品庫も有効に使いこなす事が出来ませんでした。
そこでご自分で扉を外し、DIYでカントリーテイストの棚にリフォームしました。
Yさんはこの収納棚の上部に窓を開けたいと考えました。
お子さんは、前回書いたように現在、ダイニングテーブルで勉強しています。
Yさんがピアノ室に居る時にお子さんから呼ばれたら、
いちいち玄関ホールを回って見に行かなければなりません。
窓を付ければ会話が出来ると考えたのです。
私は、いっそのことドアにしたらと提案しました。
そうすれば会話だけではなく、お子さんのそばまで行く事ができます。
その上、キッチンから洗濯室までの家事動線ができます。
一石二鳥ではないですか?
Yさんは、いろいろとDIYをしたため、
あちらこちらで取り外したドアや扉があまっています。
ここの扉はそれらを有効利用することにします。
2016年11月11日
ホームライブラリー?(および玄関ホール?)

突然出された要望!
さてどこに作ろうか?
LDに?元和室に?玄関ホール周りに?二階に?
ホームライブラリーは書庫とは違うのよね。
書庫は納戸のように閉ざされた空間。
ホームライブラリーというと寛いで読むスペースも含まれる感じ?
そこで2階のホールや子供スペースと絡めて設置する案にしました。
天井までの造り付けの本棚を子供室の間仕切り壁も兼ねさせようという作戦です。
又、階段裏に通路を兼ねて向かい合わせに書棚を設けた事で、
階段を回る回廊が出来ました。
これをYさんはとても気に入ってくれました。
最終的に本棚の数を減らしていく中で
(予算の関係で)
この部分だけ残る事になりました。
ホールに敷物、ソファー、クッション、ここで本を読めるわけです。
又、ホールの壁を取り広げた事で2階に第二のリビングが生まれました。
二階の階段の壁式の手すりを透光、通風する開放的なものに変える提案をしていました。
Yさんの悩み、 玄関が暗い
LDの風が通らない
の解決策として提案しました。
ダイニングと階段に間の壁には小窓のような穴を開けるます。
これによって二階の様子は一階からも気配が伝わりやすくなるはずです。
子ども達は今よりも二階のこのホールで憩うのではないかと予想しているのですが、、、
そうそう、階段の手すりに玄関ホールにぶら下がるターザンロープを付ける予定です。
玄関ホールを広げる目的と、一階と二階を近ずける為、
階段ののぼり方向を90度振ったのです。
この結果、半畳の空間ができました。
飾り棚を置くもよし、大クッションを置いて子供が飛び降りて遊んでもよし。
階段及び階段ホールは大きな遊具にもなる算段です。
これもあるのでこの階段周りは以前よりも有効利用されるのではないかと思っています。
楽しい空間になればいいなあ。
先日唐突に、階段の上り口を変えたことで、
クリスマスツリーが飾れる場所が出来たとYさんは喜んでいました。
はあ、それもしたかったのね。
皆さん結構密かに悩んでいる事多いんですね。
まかせなさい!
ちなみに、工事が早く終わったら、二階のホールでクリスマス会ができるかなあ、って。
そ、それは来年にしてください。
Yさん、本当に楽しみにしてるんですね。
2016年11月11日
三者下見会
工事着工を前に、施主のYさん宅の下見に建設会社の専務及び大工、
設備屋、設計事務所の所長が集まりました。(私も)
今年中にやる工事の説明を図面と現場とで確認します。
工事の細かいやり方をその場で決めていきます。
それずれの専門知識を出し合い実際の工事内容を決めていくのです。
私が提案したプランを各専門分野のふるいにかけ、
実現するように調整、ただし最終決定は私(施主の意向)。
そして、それを大工さんが正確に造る。
というしくみ。
でも、まだ解体してみなければ結論が出ない項目は残りました。
壁を取るため、天井裏の構造を確認してみなくては分からないのです。
柱を残すか、梁を補強するか。
下がり壁が出ても梁補強の方法でいこうと思います。
床をはがしたら、何という事でしょう!、、、
なんて事にはならないと思うのよ、、、
ならないように祈っています。
設備屋、設計事務所の所長が集まりました。(私も)
今年中にやる工事の説明を図面と現場とで確認します。
工事の細かいやり方をその場で決めていきます。
それずれの専門知識を出し合い実際の工事内容を決めていくのです。
私が提案したプランを各専門分野のふるいにかけ、
実現するように調整、ただし最終決定は私(施主の意向)。
そして、それを大工さんが正確に造る。
というしくみ。
でも、まだ解体してみなければ結論が出ない項目は残りました。
壁を取るため、天井裏の構造を確認してみなくては分からないのです。
柱を残すか、梁を補強するか。
下がり壁が出ても梁補強の方法でいこうと思います。
床をはがしたら、何という事でしょう!、、、
なんて事にはならないと思うのよ、、、
ならないように祈っています。
2016年11月11日
子供室をどうするか?
Y宅の場合、<寝る>は、現在の家族全員から、順次一人寝に移行していきます。
一人寝といってもまだ完全な個室では寂しいです。
そこでフリースペースを家具やつい立などで区切り、
気配の感じられるベッドコーナーを用意してあげる計画です。
その際、まだ早い下の子のベッドも同時に用意し、
時々は姉妹で寝るなど、一人寝の訓練ができるように考えました。
又、カバーをかけておけば、昼間はデイベッドとして子供スペースの中で有効に使う事もできます。
<勉強する>は、現在はダイニングテーブルでしています。
時々はお友達もやってきて、一緒にしています。
これがいつまで続くのかは正直分かりません。
上の子は下の子に邪魔されない静かなところで勉強がしたい気持ちはあるものの、
たった一人で2階でするつもりもありません。
そこで以前提案した和室の改装後の置き畳が活きてくるのです。
旦那様も2階に専用の書斎があるにもかかわらず、リビングに書類を広げて仕事をなさるのだとか。
奥さんはこれが散らかって気になっていました。
改修後の和室は以前ほど閉鎖的ではないので、ここが使えると思うのです。
洗濯物のコーナーはカーテンなどで目隠しします。
完全に個室で勉強するのは受験勉強の時期ではないでしょうか?
最近の受験問題は暗記型から考えるものに変わってきたとききます。
その為家族で会話しながら勉強していた方が、
情報収集や考え方の成長にはよいという人もいます。
もちろん子供の個性もありますので、それぞれもお宅で決めていかれたらと思います。
<収納>は主に勉強などの本、洋服、おもちゃなどがあります。
Yさんは、今回の改装にあたって、できるだけLDが散らからないようにしたいと希望されました。
勉強を一階でやるとなると、ある程度の道具は一階に収納しなくては不便です。
又、現在もかばん類は一階に収納してあり、日々の仕度、確認を一階でしています。
そこで、ダイニングの外壁側に収納を兼ねたカウンターを設置する事にしました。
子供の洋服は改装後の和室に収納し、季節物も上部の棚に上げてしまいます。
この子供4人分各々のクローゼットは造り付けず、
将来2階の子供コーナーが個室化していくのに伴い2階に移動できるように考えました。
つまりいずれこの元和室からは子供服のの収納がなくなるわけです。
しかし、仕分けなどの一時置き場は必要でしょう。
Yさんは各々の服の管理は子供自身にやらせたいと考えていますし、
その為には、それがやりやすいように計画してあげたいです。
おもちゃは基本的に下には置かず、二階の子供コーナーにしまいます。
幼児のおもちゃはLDの収納カウンターにしまいます。
Yさんは来春から仕事に復帰する為、
仕事と家事と4人の子供の面倒をこなさなければなりません。
子供たちの行動の様子と家事のしやすさを考慮して、
今回は現状の子供のパターンに合わせたプランにしました。
教育方針に子供を合わせるというプランのやり方もあります。
つまり、何歳になったら一人寝をさせ、勉強も個室でさせるというように。
いずれの場合も幼児期後半ぐらいから、子供は一人で籠もれる場所をほしがるようになります。
リビングの一角などに低く囲った子供のコーナーを作ってあげると、
それだけで自分の場所が出来たと喜びます。
子供室はなにもドアがついた部屋じゃなくてもいいのだと思います。